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2018年04月30日

139/上棟式

民家の建築の節目ごとに行われる祭りは、建築儀礼と呼ばれている。そのなかで、もっとも大きな建築儀礼は上棟式である。つまり、民家の完成祝いよりも、骨組みに棟木が上がったことを祝う上棟式の方を重要視しているのである。上棟式とは、霊魂を厚く鎮め祀り、これを家の守護神とみなして祀り上げる儀礼としている。弓矢や角材のヘイグシなどを依代として、神や霊魂を降ろし、棟木を叩いてそこに入れ込む。また、上棟式を満潮のときに行うとするところが多いのである。上棟式を満潮のときに行うということは民家に生命を吹き込み、民家の誕生を祝うと考えられてきた。まさに民家は生きているのである。

昔は地域の共同体の中で行っていた棟上げ。自分たちの家のために助っ人として駆けつけてくれた大工さんたちには感謝である。写真の6人の大工さんが我々の家の建て方を行ってくれた_IGP5687