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2018年04月28日

138/火入れ式

屋根に葺く瓦は紆余曲折あって、大栄窯業の銀古美になった。どうも、淡路瓦特有のピカピカ光る燻銀が苦手で、達磨窯で焼かれた瓦屋、黒燻など、さまざまな瓦を検討したが、大栄窯業の道上さんがこだわりにこだわって作っている、古代いぶし瓦銀古美のマットで少し色むらのある瓦にひかれた。淡路土を限界まで焼しめて、表層から芯まで同じ組成で、将来的な色飛びもなく、自然なエイジングが期待できるという。ものの良さもそうだが、道上さんの瓦への熱意、愛情に打たれた。大栄窯業では「火入れ式」といって瓦に火を入れる機会に立ち会わせてもらえる。

 

土に生まれ、土に生き、土に育まれ、土に還る。
大自然の恵み、土を頂くことのありがたみ。
瓦を纏うことは、そのまま土を纏うことなり

母なる大地に包まれる喜びを知る

ものは巡る、ただその本質を変えることなく

炎の力をもってその土の表情を変えようとも

すなわちこれ普遍の理を知ることなり

-火入れ式口上より-