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2017年06月01日

094/素材から設計する

前回に続けて2日目の製材。
今まで設計する際に材料のことなど頭の片隅にもなかった。構造的にどういう寸法が必要で、仕上げ材はこういうのいいなぁとは考えているが、それが揃わないことはない。もちろんコスト面や特殊なものを使う場合は例外だが。
今回は、檜が約200本。それも、太いものから短いものまで。今回の伐採だけでは、すべてをそろえるのは難しそうだ。また、こんな材料が欲しいなぁと思ってても現場にそんな木がない。当たり前だが、あるものを使って設計を進めなければいけない。土台、大引き、根太、柱、貫、胴縁、梁、桁、母屋、棟、垂木。それから、建具の枠やフローリング、天井材、外壁の羽目板などの仕上げ材。それ以外にも見えてこない部材は多く必要だ。あるもので割り振りしながら、足りないものをどうするかが今後の、そして緊急の課題である。やはり、ある程度のストックを抱えながら並行して、山から伐採できる環境を整えていく必要がある。

自然とプランはシンプルになり、無理のない構造に落ち着いてくる。大きな空間を作ろうとすれば、それに合わせて大きな材が必要になってくる。小さな素材で、どうやって豊かな空間を作れるか。焦点はそこに合わせられてきた。