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2017年03月06日

067/竹小舞

ここで、土壁の構成要素の中から竹小舞について少し詳しく調べてみることにする。小舞は土壁の下地のことを指す。竹が一般的ではあるが、竹の取れない地域では木を細く割ったものや葦、ススキなどを使うところもある。竹小舞は間渡し竹と小舞竹と呼ばれる種類の竹を使う。間渡し竹を適当な間隔で軸組に掘られた穴に差し込み、それに小舞竹を縄で結んで作る。小舞竹には、真竹や淡竹が、間渡しには女竹が多く使われる。間渡し竹は、土のかぶり厚さを確保するため節と桿の太さがあまり変わらないことが大切。直径が12~15㎜程度。敷地から採取できるのは小舞竹のほうで、間渡し竹は別のところで探さないといけない。現在は中国からの輸入が一般的だという。

真竹の伐採は思いのほか手間取りながら、少しずつ整理を進めている。