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2016年09月05日

009/木六竹八

木をいつ切ったらいいんだろう?どうやら冬に切らないといけないみたいだぞ。
ほんとそんなことも知らなかった。木についてというか、自然の摂理とでもいうのか、はたまた生きていくための力というか、そんなものは今の僕たちには全く備わっていない。そういう感覚がごっそり欠如してしまっている。どうやら、便利になりすぎて自然と関わりがなくても生きていけるとどこか錯覚しているようなのだ。我々は自然の中で生かされていることを忘れてはいけない。
そんなこんなを考えてる中で出会った言葉。塩野米松さん著、「木の教え」にこうある。

「木六、竹八」という言葉があります。
これは木と竹の切り始めの時期を示すものです。木は六月から、竹は八月からという意味ですが、この言葉が使われたころは旧暦を使っていましたので、現在使われている暦にすれば、木は八月、竹は十月ごろでしょう。これは伐り始めの最初をいいますから、実際にはこの後の秋から冬にかけてが盛んになるわけです。

現在の木材は年がら年中きられ、人工乾燥されて出荷されているのが現状である。人工乾燥についてはまたどこかで調べないといけないが、どうも自然により沿っていないように思う。木は生き物である。人間の都合、仕事の都合で、無理やり人間に合わせようとしている。もっと謙虚に自然に寄り添った暮らし方のほうが、より理知的で人間らしく居心地のいいもののような気がしてならない。img_6365