2016年07月31日
008/生態系国土区分
『生物多様性保全のための国土区分』
気温や降水量など、日本ではそれぞれの地域に特徴が現れ、植物たちは多くの影響を受ける。環境省では「生物多様性保全のための国土区分」を取りまとめている。植生、材木、そのほか様々な素材を扱う際の指針になる。
まずは、日本の中における淡路島の環境は大きくどのように位置づけられているか見てみる。
以下環境省のHPより
環境省が試案として取りまとめた「生物多様性保全のための国土区分」では、日本の国土を地理的、生物的観点から、10地域に区分している。10地域とは、①北海道東部、②北海道西部、③本州中北部太平洋側、④本州中北部日本海側、⑤北陸・山陰、⑥本州中部太平洋側、⑦瀬戸内海周辺、⑧紀伊半島・四国・九州、⑨琉球列島、⑩小笠原諸島である。島嶼における地理的隔離と、動物地理区の境界線の他は、植生に大きく影響を及ぼすと言われる温量指数と降水量で区分している。
■「生物多様性保全のための国土区分」地域の特徴
○第7区域:瀬戸内海周辺
暖温帯に属し、年降水量が少ないことが特徴である。この区域の生物学的特性を示す植生はスダジイ、タブノキ等の照葉樹林であるが現在では香川県の金比羅宮や愛媛県の高月山等にわずかに見られるのみである。本州、四国、九州と共通して動物相の固有性が高く、ニホンザル、ホンシュウジカ等が生息する。
出典)環境庁「平成10年版環境白書」1998年、
環境庁「生物多様性国家戦略」2002年