2017年08月14日
117/和紙
ハタノワタルさんは、京都の黒谷で和紙を漉く和紙職人でもあり、建築の内装やインテリアの小物など和紙にかかわることは何でも行う。淡路島出身ということもあり、今までもヒラマツグミの設計の仕事で何度もお世話になっている頼りになる人である。
淡路島の家ということもあり、すべて淡路島の素材でという想いもあるのだが、身近にとてもいい和紙を漉く職人さんがいるのだから、ハタノさんの和紙を使いたい。
京都の黒谷は山深い地域でとても水が多い。そういう場所に和紙を漉く文化が生まれ今まで継承されてきている。こういう場所も暮らしと仕事と環境とすべてが調和の中にある。どれが欠けても成立しないのだろう。ハタノさんの漉いている和紙はそういう場所でできている。淡路島でも暮らしの一部に和紙が入ってくるような、そんな美しい関係性で成り立つような和紙ができてくると嬉しい。