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2016年12月13日

029/建設予定地

この周りの人の手が適度に入った環境が好きでこの場所を選んだ。
人によっては町中が落ち着く人、人里離れた森の中が落ち着く人、様々だと思う。
これくらい周りに自然があって、人の営みが感じられる場所が居心地がいい。田んぼは、改良されておらず自然な曲線を描き、人の手が入りきちんと草が刈られている。
東西に流れる谷間には、水と風が流れる。
東の山には岩上神社の巨石を遠くに望む。あの圧倒的な存在感には少し畏敬を感じる。

さて、どう取り込むか。敷地のすぐそばには小川が流れ、東側には巨木がたっている。敷地からは3段くらいの田んぼ、山、雑種地、ため池(枯れていてすでに見えない)からなり、上の段は道から10mくらい上がる。そこからの風景はさらに美しく、巨木はとても美しい樹形を正面に見ることができる。

大きな道は近くになく、鳥の鳴き声や虫の音、近くの牛の鳴き声や、草木の葉っぱの擦れる音で満たされている。うん、静かではなく、そういう音で満たされている。時折、車や飛行機の機械音が遠くで聞こえる。

こういう場所は、ここだけではない。当たり前にある景色なんだと思う。

造成された土地だけが家を建てる土地ではない。こういう自然の中にこそ、本来の暮らしがあるんだと思う。淡路島の家はそういう家でありたい。