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2018年05月17日

143/瓦搬入

この家の大きな特徴の一つ。3寸5分勾配の瓦屋根。
瓦屋さん曰く、もう少し勾配がついている方が、雨仕舞の心配もなく屋根瓦も映えるという。設計の間隔で言うと、4寸以上になると屋根が少し主張しだすような気がして緩い勾配を試してみた。昔の瓦屋根は、防水シートなどなく、土を屋根に乗せて直接瓦を土によって留めていた。どうしても、屋根の重量も重く、雨漏りの心配も出てくる。勾配が緩いということもあり、ルーフィングを二重張りし雨漏りの対策を施す。この家の構造上、垂木は登り梁とは垂直に桁方向と同じ方向で施工される。一般的には垂木はタテに施工されることがほとんどだ。つまり、桟をとめる釘を垂木に利かすのではなく、野地にのみ利かせることになる。釘が野地を貫通し防水の危険性が増す。次回からはひと手間増えるが、横桟の下に捨て桟を縦に打つべきだろう。
ありがたいことに、いろいろな人からアドバイスを頂ける。こうして、家はもっともっとよくなっていくのだろう。
トラックに満載された瓦が敷地に搬入される。あの重たい瓦をひょいひょいっと軽々とトラックから降ろしていくのには驚かされた。IMG_3017