IMG_9096

2017年10月30日

120/植林調査

伐採も終わり、製材も終了。木材は荒製材されて工務店の倉庫で加工まで乾燥される。その間にも次の伐採地を探しておく必要がある。特に、今回よく分かったのは材の大きさ。もちろん用途にもよるが、ある程度の大きさがないと製材にかかる手間が格段に増える。木一本から柱一本か、柱も取れ、厚板も取れて、では大きく違ってくる。

地質図Naviを見ると、淡路島の右下部分に大きく山林部が固まりその中に多くの植林地帯が見られる。淡路島の中で最も大きな植林地帯がある諭鶴羽河内地区と、淡路島で一番古くから植林が行われていたという阿万地区を調査してみる。
看板のはしがきにこうある。

三原町が誇る広大な公有山林が島内一といえどもその大部分が、せき悪林と呼ばれる戦後の乱伐の跡見る陰もなく荒廃した薪炭林であった。
中略
60年後その文集する受益の莫大なる資産が関係地区住民の公共施策に裨益することは、実に大なるものとする思考するときその喜び察すにあまります。山高きをもって尊からず、木あるをもつて尊しと、美林は観光の渓谷となり、水源涵養林野としても三原町の大きな誇りである。
昭和36年3月1日

今から約60年前、希望に満ちた先人たちが我々子孫のために植林された木々が、ほとんど手付かずの状態でそこにある。経済的理由だけで放置され生かされない木々と、先人たちの想いを少しでも生かせる方法はないものか。

植生siro