2017年07月25日
112/ベストオブコカゲ
「ここに榎がありますね。すぐに大きくなるので庭木には向いてないかもしれませんね。でも榎の木陰がとても気持ちいいんです。ベストオブコカゲです。」
森の案内人、三浦さんと敷地、敷地周辺をゆっくり散策をする。敷地周辺の植生を調査し庭造りに生かすのが目的である。例えば榎を検索してみると以下のような説明が出てくる。
エノキ(榎、Celtis sinensis)は、ニレ科(APG植物分類体系ではアサ科)エノキ属の落葉高木。雌雄同株で、高さは20m以上、幹の直径は1m以上になる。枝が多く、枝ぶりは曲がりくねっている。根元で数本に別れていることもある。樹皮は灰黒褐色。
葉は互生し、長さ4-9cmの卵形又は長楕円形で、先は尾状にのびている。葉の質は厚く、縁は鋸歯状だが、先端まで葉脈が発達しておらず、丸みを帯びている。
花には雄花と雌花がある。葉と同時期(4月頃)に、葉の根元に小さな花を咲かせる。花の後ろに、直径5-6mmの球形の果実をつける。熟すと橙褐色になり、食べられる。味は甘い。
これを見て、聞いても榎のことは好きになりにくい。次には忘れてしまいそうである。自分の家の庭に植えたいなぁとは思いもしない。三浦さんは植物のことを学術的に多くのことを説明しない。こいつはこういうやつで、こういう面白いところがあるんだって友達を紹介するときのように、三浦さんがその植物についてどう思っているか、どういう風に接しているかを紹介してくれる。
榎についてはBEST OF 木陰。もうそれだけで木陰好きにはたまらない。榎の樹形や、さらさらと揺れる枝ぶりの良さも想像できる。敷地に是非榎を植えたい。そして、その木陰でゆっくり過ごしてみたい。