2017年07月15日
110/地鎮祭
2017年7月15日快晴、伊弉諾神宮のもと地鎮祭が厳粛に執り行われた。造成工事に入る前に、大地に祈り、土地の神様にご挨拶を。地鎮祭では一般的に次のような儀式が行われる。修祓の儀→降神の儀→献饌→地鎮の儀(清祓いの儀、刈初の儀、穿初の儀、鎮物埋納)→玉串奉奠→撤饌→昇神の儀。地鎮の儀の中で刈初の儀、穿初の儀は建築工事における整地作業が無事遂行できることを土地の神様に示すための模擬だと考えられている。鎌は草を刈る、鋤はショベルのように踏み込んで土を起こす、鍬は打ち込んで土を掘り起こすもので、いずれも機械化以前は土地の耕作に欠かせない道具であった。伊弉諾神宮の執り行いの元、無事に地鎮祭も終わりいよいよ、本格的な造成工事に取り掛かっていく。
ちなみに夏の土用入りを前に地鎮祭を急遽行うこととなったのだが、建築や土木の世界では土用の期間は「土の気」が強く働く期間で、土公神が支配する期間なので、土をいじること、掘り返すこと、井戸掘りすること、竈の修造、基礎工事、柱立てなどは土公神を害することとなって禍をうけると考えるようになった。よってこの時期にそうした行為を行うことがタブーとなったという。そのため、土用入りをまえに地鎮祭を行い、着工できるよう準備を進めているという訳だ。