2017年07月09日
107/巣作り
植物の成長の早さを身体感覚に刻み付けるように、ここ最近、毎週日曜日は草刈りに追われる。ほんとに、刈った後から植物が伸びてきている感じである。
今週は斜面の竹藪の整理。昨年の冬にすべて綺麗に刈り取ったのに、また元に戻った様である。
ふと足元を見ると鳥の巣が落ちている。笹の葉や枝などで綺麗に半円状の器ができている。とてもやわらかく、でもすぐにはほどけてバラバラにならないようしっかり編み込まれている。誰に教わるでもなくこういうものを作り上げてしまう。巣の大きさや形状、ところどころにある羽毛で鳥に詳しい人なら、この巣が誰の巣か特定できるのだろう。敷地周辺は鳥の声もにぎやかで、一体何種類ぐらいの鳥が生息しているのだろうか。
蜘蛛は自分の体内から生成された糸だけでとんでもなく創造的な巣を作り上げる。昆虫の中には葉っぱを器用に丸めて巣をつくったり、蜂はとてもシステマティックな6角形の部屋で構成された巣をつくる。動物や昆虫は多かれ少なかれ自分たちにとって最適な巣を作り上げる。人間にとってどんな巣が果たしていいのだろうか?敷地の整備をしながら少し妄想をしてみる。