2017年06月29日
101/製材も終盤
製材も終盤に取り掛かってきている。
ここまでくるとすべての材料を今回の伐採した材でそろえるのが不可能なことがわかってくる。材が小さいことにより一本から多くの材をとれなかったことが大きな原因なのだが、無駄なく使う計画を立てられていなかったことによるところもあるだろう。
材は伐採の際に4メートルにすべて切りそろえていたのであるが、柱は平屋であり3メートルあれば十分だった。3メートルでそろえていれば1本の檜から2本柱が採れているものもあっただろう。また、元が曲がったもの、木自体が大きく曲がったものなどまっすぐなものがすべてではないことも分かった。そういうもの使い道もその時点で判断し、なにに使うか無駄に捨てる部分を減らせることはできる。
大きな木からは、床材に使えるような厚板が何枚もとれ、柱や梁も欲しい寸法のものがとれるのであるが、この度の材の多くは背板を割って、野地板が取れるかどうか、4寸角の柱をとるのが精一杯である。一番多くとれるのは3寸5分の柱になってしまっているのが現状である。3寸5分の柱は実はあまり必要ない。他の材に加工しなおさないといけない。野地板も皮つきで同じ幅にそろえるのが一苦労である。細いものを一回機械に通すのと、大きなものを通すのは手間はそれほど変わらないのに結果は大きく違う。
一棟ずつ山から伐採をして家を建てる難しさがここにある。ある程度の材をストックしつつ、材を適材適所に振り分けられるくらいの余裕が必要である。あるものをどう駆使していくかで頭を悩ましてしまっているのが現状である。足りない分も何がいくら足りないのか、どうやってそろえていくか、設計図面が待たれる。