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2017年06月05日

095/青石

淡路島にももちろん石はある。昔、採掘していて、いい青石が取れるという。
桜や栗の大きな木があるから、それを伐ってほしいということで阿万の山に入った。もちろん木はあるのだが、斜面に石がゴロゴロしているのである。淡路島ではあまり見慣れない景色に少し違和感を覚える。良くあたりを見渡すと田圃も不整形な石を積んで石垣にして土留めを作っている。その山の主に聞くと、その昔このあたりでは青石という石を切り出していたという。この山の谷沿いにいい青石が採れるという。「淡路島で石は取れるところがない。」何人かの石屋さんや材料屋さんにそういわれた。木のように粘り強く調べたり調査したりせずにそのままにしていたのだ。僕も淡路島で石を取れるところはないと思い込んでいた。あるところにはある。もちろん、石のないところなんてないんだから、探せば使える石になんて、それこそ山のようにある。はずである。また一つ新しい可能性と出会えた。

青石とは、多くの名園で景石として使われたり、敷石や飛び石、板碑などに多く使われている。地中深くで地殻変動などによる「動力変性」を受け出来上がったもの。日本全国に見られ、地殻変動の顕著なところに産出する。西日本では中央構造線の南側に多くみられ、「緑泥方岩」に分類されているという。