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2017年05月29日

093/森の案内人

森の案内人、三浦豊さん。
徳島県神山で行われた森の案内ツアーがあることを知り、三浦さんのことを初めて知る。都合がつかなくて行けなかったのだが、知人の紹介でお会いすることとなる。
現在、淡路島の家プロジェクトでは建築についてどんどん進めている。だが、本来建築の素材は山のことを知ったうえで進めなければいけないと感じている。というのも、淡路島の家プロジェクトはその辺にあるものを使うことで家づくりが行われるのであるが、そもそもそのへんに何があるかを知らなければ始まらない。現在、植林された檜の林から伐採を進めているが、植林された杉や檜以外の利用は頭の中になかった。それもそのはずで、それ以外のものを知らないからだ。いまのままでは淡路島の植生を生かした家づくりを行っているとは言えず、まず、森を知ることからすべては始まる。

また庭造りについても同じような課題があり、〇〇ガーデンのように様式張ったようなものにはしたくない。あるいは日本庭園のように、ある作法があるようなものも少し違う。その辺の植生が、山から庭に降りてきたような自然な庭にしたい。と言っても、人の手を入れない庭は、おそらくセイタカアワダチソウや蔦系の植物に覆われて、とても人が心安らかに住める場所ではなくなってしまう。自然と人との絶妙のバランス、絶妙の関係性で保たれたそんな庭を出現させられないかなぁと妄想している。そのためには植物を知ること、森を知るところから始めなければ。

近々淡路島を訪ねてもらうことになっている。三浦さんのことはその時にもっと詳しく書きたいと思う。