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2017年05月26日

090/千年家

千年家とは、日本において古い民家を指す通称である。古井家住宅、横大路家住宅と今回見学させてもらった神戸市にある箱木家住宅の3家が有名である。

まず驚くのはやはり、軒の低さ。頭があたる低さである。入口から入ると、にわと呼ばれる土間が広がり、屋根を支える垂木が見える。夏を思わせる気温でも室内は少ししっとりと空気は湿っていて気温が低く感じる。少しカビっぽい湿った空気は古民家に共通している。見渡す限りその辺にある素材ですべて作られている。自然にあるものに少し手を加えて加工し、建築の材料にするその知恵は遥か昔から引き継がれていく。

ダムの建設に伴って移築され当初の姿に復元されたということらしいが、移築前の現在よりも棟が長く、より屋根が大きい前の姿を見てみたかった。今の倍ぐらいの長さがあるだろう棟とその大きな茅葺の屋根を。