2017年04月14日
072/ 搬出一日目
始まりはいつも雨である。どうも初日からは全力で作業をさせてくれない。
打ち合わせ通り、まずはユニック車を側道へ、木を積み込みしやすい場所に停める。そのために邪魔になる木々やガードレールを撤去していく。そう簡単には上がらず、ユンボを使って坂の急な部分を削り取ったり、道幅を少し広げたりと重機を入れて作業を進める。サクサクと進めてくれているが、植野工務店の岩城さんという監督さんが助っ人に来てくれたので本当に助かった。重機が入らないような山は今後どうしていくのか、そのあたりも少し頭の片隅に置いておかなければ。
その作業と並行して、搬出する木の枝をはらう。製材しやすいようになるべく枝は根元で落とす。まだ設計が完成しておらず、どのサイズの木材が必要か確定はしていないが、4mの長さで全て揃えていく。木の元のほうは斜面地に立っているということもあり、ほとんどの木は曲がっている。この度はすべて4mで落としていく。実際はまっすぐな部分だけで使用する長さにそろえるほうがいいのかもしれない。10本に2,3本は虫、菌が入っているのか中が空洞になっているものが多い。こうなっていると、製材してみないとわからないがその部分は建材としては使えないだろう。節の状態も気になるし、製材のことが気になりだした。
初日は午前中のみの作業でおよそ15本を材木屋さんに搬出できた。思ったよりもいいペースで一安心である。