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2017年03月07日

068/土壁の家

木と土壁の家を快適にするポイント。メモ。

CONFORT No151「木と土の家」の快適な暮らし方。宇野勇治

伝統的な日本の住まいには快適に過ごせる多くの知恵が蓄積されている。その一つが日射のコントロール。四季を通した太陽の高さの変化から考えると、真南に向けた庇の出が開口部の高さの×0.5あれば、夏の日差しは室内まで入らない。逆に太陽高度が低い冬は部屋の奥まで光が届く。どの向きに大きな開口部を設けるべきかモデルを設定しシュミレーションした結果、南向きに正対した場合が最も負荷が少なくなった。南東向きと比べると12%も違ったそうだ。土壁や煉瓦は、断熱性能は低いが蓄熱性能は高い素材。外断熱して、蓄熱性を生かすとよい。夏、涼しい夜間の空気を取り込めるよう、閉めたままで通風できる窓を取り付ける。熱い日中、使わない部屋は、雨戸やルーバー戸、カーテン、障子などを閉めて日射を遮り、室温の上昇を抑えるようにする。「断熱」「建物の向き(開口)」「日射コントロール」を基本とし、「通風」「蓄熱」「調湿」をしっかり考えることで、自然に寄り添った暮らしを実現できる。siryou01