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2017年02月16日

050/淡路瓦

そもそも瓦とは?

日本における瓦つくりはおよそ1400年前、飛鳥時代にまでさかのぼるそうだ。
淡路で瓦が作られるようになって約400年。
瓦造りは「一に土、二に窯、三に細工」といわれ、土が品質に大きく左右する。可塑性が良く、収縮率の少ない良質な粘土が取れる淡路島で、良質な瓦が作られているという。
そして、淡路島の瓦の大きな特徴である「いぶし」。銀色に鈍く光るそれである。淡路島で取れる土は鉄分を多く含み、焼成時に瓦の表面に炭素膜をつくる「燻化」を施すことによって生まれる。ただ、表面の炭素膜が年月の経過と共に剥がれ落ち、変色していく。また、水が浸透しやすく塩分を含んだ水(海水等)による塩害、寒さによる凍害等が起きるといわれている。

地域によって、土によって、一言で瓦と言っても色々な違いがある。
淡路島は土がきめ細かく瓦も美しいのが特徴。
石州瓦は焼成温度1200~1300℃とかなり高温で焼かれる。『石州は凍てに強く、割れない瓦』という言葉があるらしいが、丈夫な瓦が生まれる。
三州瓦は1100℃前後で焼かれ、バランスがよく現在では日本で一番多くの屋根瓦が製造されているという。

津井の町を訪ねたことはあるだろうか?淡路島の中でも特に多くの瓦工場が集まって町ができている。何かのついでに行けるような場所ではないが、ぜひ訪ねてみてほしい。淡路島の一つの歴史がそこで感じられるはずである。

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