IMG_1274

2017年01月16日

038/籠谷縄店

嫌になるほど木については、ブログでも書いてきた。
まだまだ分からないことだらけだし、調べないといけないこと、やらないこといけないことはまだまだある。
ただ、建築は木だけでは作り上げられない。
次の素材は竹。
主には、土壁の下地、竹小舞として使おうと考えている。
竹小舞も現在となってはほとんど使うこともなく、プラスターボードを下地として、土や漆喰などの仕上げを左官で行うことがほとんどである。左官の仕上げをすることもまれで、ほとんどはクロス仕上げである。
今回お世話になる予定の森左官の森さんに竹小舞のことについて聞いてみると、どうも淡路で竹小舞を販売しているところはほとんどないらしいのである。しかも、それは淡路島産ではなく、ほとんどが四国からのものになっているという。
籠谷縄店の籠谷さんにお話をうかがった。
ほとんど、今では淡路島で竹小舞をするところもなく、年に数件程度。
10年ほど前までは、竹を切らさないように倉庫にストックしていたが、今となっては受注があってからの発注になっているという。産地はやはり四国産だという。
さらに間渡し竹といって、割竹を編んでいくための丸竹をまず渡していくのであるが、丸竹に関してはすべて中国産。
倉庫を見せていただいたが、10束ほどの割竹の束が置いてある程度であった。それも1年以上前に仕入れてから動いてないという。
以前にも書いたが、竹六木八といわれるように、竹にも切る旬の時期がある。
籠谷さん曰く、10月から1月までが旬で、それを外せば虫がつきやすく使い物にならないという。乾燥も木とは違い、竹が青いうちでも使っていたという。
竹の種類は真竹か破竹。孟宗は肉厚で使いづらいという。
以前のブログ「竹」で敷地の竹は孟宗だと書いてしまったが、造園屋さんに確認してもらえる機会があり、真竹ということが分かった。敷地から、素材を調達できそうである。理想的な展開で、捨てようとしていた竹の活用方法が見えてきた。
次はその竹をどう小舞竹という素材に仕上げるかだ。